Passion. Precisely. Crafted.
New MV AGUSTA
新型のBRUTALEは、これまでのBRUTALEのなかで最もエクセレントなモデルです。コンセプトを説明しましょう。2000年にBRUTALEはデビュー(BRUTALE SERIE ORO)したわけですが、私が欲しかったマシンそのものだったんですよ。
それから15年が経って、BRUTALEはパーフェクトなバランスとパワーウェイトレシオを手に入れました。エンジンはスポーティな味付けになっています。腕に自信のあるライダーであれば、素晴らしい経験を得られるでしょうし、ビギナーにとってみれば、驚くべきコンフォートな乗り心地を得られるでしょう。この一つのバイクで、どんなライダーにもフィットする、ファンタスティックなプロダクトなのです。
すべてが新設計でオールニュー。もちろん、今後のDRAGSTERモデルなどは、このBRUTALEベースになっていきます。
私たちの友人であるカール(F1チャンピオン、ルイス・ハミルトン選手のミドルネーム)、私が崇拝しているアイドルなんですが、彼とマシンを開発できたことを誇りに思います。これはとてもハイプロファイルなバイクですし、マニアックで、細部にこだわっていて、パーフェクトなマシンに仕上がっています。彼はとてもクールですよ。日本のマーケットにもパーフェクトにマッチするはずです。
MVは『メカニカ・ヴェルゲーラ』を意味します。『ヴェルゲーラ』というのは創立時の街の名前で、『アグスタ』は創立したアグスタ伯爵の名前に由来しています。
70年ぶりに私たちはロゴをリニューアルしたわけですが、非常に深い意味を持っています。完全に新しく、ロジカルなロゴなんです。これは、新しいMV AGUSTAのコーポレートアイデンティティを象徴しています(情熱・精密・巧)。
また、レッドからブラックに移行したことは、我々のライバル社とのイメージチェンジを図ったものです。イタリアにはレッドをイメージカラーにしたものが多すぎるんですよ。なんでも赤、ワインも赤ならピザも赤、パスタも赤でしょう?
MV AGUSTAは他のイタリアンバイクとはほとんど違います。他の競合社もいい工場を持っているし素晴らしい。だが、私たちのアテンションはスーパープロダクトを造ることにありますし、ディティールにこだわることにあるんです。
私たちから生まれるものは、日本の工場で生まれるものとも違います。日本の製品は素晴らしい。品質、信頼性、価格、テクノロジー、すべてがファンタスティックですよね。でも、何かが私たちの製品とは違うのです。たとえば…時計。ピゲの時計は時刻を正確に知らせてくれます。ただ、とても高価なのはご存知の通り。私たちの製品と同じように、ディティールにこだわり、常に進化をしつづけています。
モーターサイクルを造ることも同じことなのです。我々はただ1台のモーターサイクルをビルドしているわけではありませんが、常にエンジニアエモーションを持っていたいと考えています。私たちのプロダクトユーザーは、そのパッションを知っています。私たちのモーターサイクルは、パッションプッシャーなのです。
私たちにとって、日本は最高のマーケットの一つです。日本のクライアントたちは、本当にベストなクライアントだと考えています。私たちのパッションはトップエンドのバイクに向けられていますが、日本のクライアントは常にスペシャルなものを好んでくれているのです。
私たちがもっともっとスペシャルなバイクを造り続けていけば、日本のマーケットもアクティブになるのは間違いありません。
Giovanni Castiglioni
ジョバンニ・カスティリオーニ